入所は決めたけれど入ってみたら・・・
見学や入所説明会に行き話を聞いたり、何箇所も見学に行き比較して決めたにも関わらず、入った後に「あんまり良くない・・・」「聞いていた事とは違う・・・」「こんなはずでは・・・」なんてことって学童に限らずありますよね。
もちろん、学童業界でも十分に起きうることとなっています。なぜ、このような事が起きるのか?ということを学童業界では何故か今回の記事では説明したいと思います。
入会決定の時期には是非とも参考にして下さい。少し長くなっていますが是非読んでいただければと思います。
まずは平安第2学童クラブの状況から
令和6年度平安第2学童クラブの状況
日々の保育関連
関連記事にも掲載していますとおり、比較的、保育状況が良いことは間違いありません。しかしながら、100%完全に満足いくような状況かといえば、「?」となるような状況ではあります。
日々の活動から少しでも改善していくことが出来るように努めてはいっています。
盤石の運営状況
横浜の学童保育の多くは市からの補助金が交付されて運営がされています。その補助金+利用者様からの保育料・他各種料金にて運営されています。
平安第2学童クラブは初年度以外、公表されている利用料を満額いただいたことがなく13年連続で超優良運営状況を続けております。
令和5年度は年額の約10%分(低学年利用料換算)を減額できました。
良いことばっかり書いてる?!
結局、良いことばかり書いてる!じゃないですか?他のクラブと同じじゃないの!と思われたのではないでしょうか。比較的今年度の状況は安定的な為、このように記載しています。
財務状況に至っては始まって初年度以外は盤石の状況となっています。
実際、本当に充実した保育がなされ、安定的に盤石の運営基盤があれば嘘ではなく、入会希望者も増えて人気学童になっていることでしょう。
なぜミスマッチは起こるのか?
説明が正直になされていない
もう少し正確に言うと【嘘はついていないけれど、必ずしも正しいことを言っていない、全ての事を言っていない】という事があると思います。
超人気の学童クラブで多くの説明がされなくても入会者が殺到するようなクラブでもない限りは上記の状態で学童の説明をしていると思います。
(実は良くない状況が隠されていても)学童クラブの良い部分をアピールをして、とても良いものだと説明して入会者数を増やそうとしている。ということになると思います。
【例】児童数減少している学童だが・・・
【現状(この部分は説明されない)】:児童数が減ってきている状況は説明会だけではわからない・隠されている。しかしながらここ数年の何らかの原因が有り退会が増え、入会が減ってきている。
【説明会で話されること】:少人数ながらも1人1人をしっかりと見る保育が実施されており、とても満足感は高いです。
ものは言いようという良い例だと思います。充実した保育が十分に実施されていれば、『入会は増え・退会が減る』ことは誰にでもわかることかと思います。多少お金がかかっても良いサービスを受けたい!と考えている人は多い事でしょう。
見えていない現状は隠され、必ずしも誇大な表現であると断定できない形で説明されている内容です。
人数減⇒少人数ながらも1人1人をしっかりと見る保育
現状に満足しているから在籍している(実際は分からない)⇒満足感は高いです。(仕方なく残っているだけかもしれない)
まさに【嘘はついていないけれど、必ずしも正しいことを言っていない、全ての事を言っていない】状態です。
入ってみると・・・同学年、近しい学年は少なく大人と遊ぶ事が多くなるなんてこともありそうです。小学生期の子どもたちには同じくらいの年代の子同士の関わりの中で揉まれていく時間ってすごく大事なんですけどね。。。
入会前の人には公開されていない
利用料金は公開されている情報かと思います。料金は入会を決めるにあたっての重要な要素の1つであることは間違い有りません。
ただ、直近何年か分の会計状況なども公開しているような学童はあるでしょうか?企業が経営しているような学童クラブではあるかもしれませんが、ほとんどの学童クラブでは公開されていない・説明には加わっていないでしょう。
実際に入会が決定してみると・・・学童クラブの経営状況が最悪、赤字こそないが人件費や活動費が削られているなどの状況も有りうることです。
利用者には必ず経営・財務状況の報告はされているはずです。(説明がされていないクラブはかなりヤバメです)入会後に”超経営難学童”だったという事が判明することがあります。
正直、経営難の場所に好んで入れたい人っていませんよね。企業でも急に倒産して、支払った費用が返ってこない!!なんてニュース(某予備校や某美容整形)もありますし、補助金の交付されている学童だって突然の閉所となったら預け場所に困ることになります。
以下リストが該当するクラブはヤバいですね。他、選択肢があれば過ごす場所を変えることを早期に考えたほうが良いレベルもあります。
- 経営・財務状況の報告が詳しくなされない。全利用者に詳細・方向性を説明すべきなのになされていない。
- 利用料の中に不透明な部分、変動する部分がある。
- 突然、実費徴収がある。現物徴収がある。(事前に討議や報告があれば問題なし)
- 人件費が削られている、配置人員が削られている。
- 活動費が削られている。
- 突然の利用料値上げ。(事前に討議や報告があれば問題なし)
この会計部分も上手いこと言ってごまかされているケースもありますのでご注意下さい。入ってみないと分からないところがキツイですが、新入生でも前年度の会計・財務状況が4月後半〜5・6月には報告があるでしょう。何度も記載しておきますが、「公開していない・詳しい説明をしていない・聞いても明確に解答できない」場所はかなりヤバいです!!
何をするにも基本お金がかかります。近くの公園に遊びに行くだけでも人件費がかかります。
さらにここ最近は物価・光熱費の上昇や料金の値上げも各所でみられます。補助金も物価上昇率に合わせて上昇しているのは間違いありませんが、全てをカバーすることはできません。
経営状況・運営会計についても重要要素であるにも関わらず、説明がなされないことが非常に多いです。自分が預けようとしている期間内、”少なくとも存続するのか?”、”利用料の値上げはなさそうか?”
子どもにとって良い場所かどうか?の前にいつ自分の通わせている・通わせようとしている学童が無くなるかもなんていう場所は選ばないほうが良いですよね。。。
まとめ
安易に決定しない・変更することに抵抗感をもたない
料金が安い・家から近い・説明がすごく良かったなどなどすぐに飛びついて決めてしまいたくなるような事だけで本当に決めてしまっても良いのでしょうか?
入会後も”本当に入った場所は大丈夫なのか?”何の疑問も持たずに過ごしていくことは本当に良いことなのでしょうか?
慎重に決定する、再度、学童クラブを探すということは労力がかかることでしょう。選択肢が1択しか無いような場所でしたら我慢するしかありませんが、近隣に同様なサービスを提供している場所があれば、少し話を聞いてみることも有りではないでしょうか?
一歩踏み込んで聞きにくいことも聞いてみる
答えにくいこと、隠しておきたいことは質問されたくないのは誰しもですよね。しかし、その回答によってその場所の本当の良し悪しが見えてくるのではないでしょうか?
「嫌がられるかもしれない」「入会前に変わった人だと思われたくない」「子どもが通っているし下手なこと言って何かあっても嫌だなぁ・・・」という気持ちや考えになってしまい、モヤモヤしても聞くのをやめておこうと思うことが沢山あるでしょう。私も同じです。
それでも私は聞いたほうが良いと思います。聞いたことで状況もわかるし、そんなことで関係のない部分に影響が出てくるようでしたら、【ここはやめておこう!】と即決出来ることにもなるからです。
最後に
”保育園が不足している・入れない”と日本でも話題になり、保育園があちこちに急増した時期がありました。少子化は歯止めが掛からず進んでいき、子どもの数は減ってきています。
その数年後にはあちこちに乱立した保育園が閉園になっているケースが自分の住んでいる地域でもチラホラと出てきています。
学童保育も同様です。様々な形態の学童があり、学童数は増えていますが、結局子どもは減ってきている地域があることは間違いありません。
自分の地域の学童が子どもにとって良い場所か?と考えるだけでなく、【そもそもが潰れないよね?・傾いていないよね?】という部分も確認が必要になるかもしれません。
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